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LA在住のボクも悩んだ。でも大坂なおみは日本国籍で日本人。

Naomi Osaka


大坂なおみ、日本人としてグランドスラム初優勝&初快挙!

これはまぎれもない事実です。そしてボクのなかでも今、本当に心からそう思う気持ちです。

でもしっくり思えていない人がまだまだ沢山居るのも事実です。大手メディアでは、今そこに疑問を投げかけたりはしないし、できないでしょう。でも逆に今こそ、あえてそういう話、議論をしてほしい気もします。

正直、アメリカ生活が30年弱で人生の半分を越え、現在もアメリカ在住のボクでも「大坂なおみは日本国籍だけど日本人なのか?」って考えさせられる時期はありました。やっぱり身体能力の高い黒人の血が多く出ていてアジア人の身体ではないし、日本生まれではあるけど、日本語もたどたどしくて、フロリダでずっと育ち生活しているから。

そして実際、そういう意見の日本人はここアメリカでも本当に多いし、日本に住む日本人ではなおさら多いです。表面では、理論的に日本国籍保持者=日本人、と理解しようとしてるけど、心の底では「ん〜、なんか違う」と感じてる人が。

そう思う気持ちも、すごくわかります。日本、そして日本人は、やっぱり島国で外の人や文化、慣習にさらされる機会が少なかったから。環境がそうだったから仕方がないです。タイトルに書いたように、日本を離れて何十年も経ったボクでも悩むわけですから。

なおみがハーフでハイチ人父親の血が多く容姿にでていようとも、彼女が日本で育っていたり、現在日本在住だったら多くの日本人の意見はもうすこし違っていた気がします。陸上のケンブリッジ飛鳥がそうですね。国籍以外に「日本の文化、慣習にどれだけ触れているんだ?」そして「日本語を流暢に話す」というのを気にする日本人は多いです。

ただ、今の時代、そういう細かい基準って、もう無くていいんじゃないかと思います。何が日本人かという明確な基準は既になくなってますから。生活習慣でさえも西洋化してるわけですし。自分が日本人と言えるものが「何か」あれば良いと思います。

大坂なおみ本人が「私は日本国籍で日本人」と日の丸を背負って戦うと決めてるんですから、それで良いんです。

周りは彼女の意見を尊重すれば良いんです。自分の国をここだ!って宣言することって、ものすごく大きな決断ですから。彼女はさらっと決めてる可能性もありますけどね(笑)

感覚的にまだまだ慣れない日本の日本人の人も、少子化の日本ではこれからますます海外からの人口流入は増えるし、そうなればいわゆるハーフも増えてきて、だんだん環境から慣れてくるんだと思います。TVに出る芸能人は既にそうなってますね。

ある意味アメリカではそれをさらっと受け入れます。だからこそ以前のマディソンキーズ戦でも今回のセリーナ戦も大坂に送られる声援はアメリカ人相手とは比べ物にならないぐらい少ないし、なおみはそれを自然に受け入れて覚悟していたし。

ここアメリカでは例えば、両親がロシア人で移民としてアメリカに移り住み、生まれた子供はアメリカ国籍で、でも「私はロシア人」という人はいくらでもいます。それは国籍ではなく、ちょっと難しく言えばアイデンティティー、砕いて言えば考え方の問題です。それに対して文句を言う人はいません。ごく普通に周りにいくらでもいるので。オリンピックでは親の祖国とアメリカと両方応援するなんていう人も沢山います。

ボクらのテニス仲間のケンコーチは両親は日本人ですがアメリカ生まれ、1年ぐらいしか日本で生活したことはないです。日本語が普通なのもあって、ボクら日本人は誰もケンをアメリカ人と思っていないです。たまに敢えてアメリカ人とからかいますけどね(笑)。舌コーチも両親が日本人、ケンよりは日本生活の経験が長いぐらいで大人になるまでは殆どアメリカです。感覚的に彼をアメリカ人と思ったことはボクはないし、周りの日本人も同じだと思います。あえて国籍がどこかも聞いた事がない気がします。移民国家に居るとそんな感じなんです。

逆に日本を離れていて、自分を日本人と敢えて口にする機会が多いからこそ、日本人ってなんだ?と考え、悩むことは、日本で暮らす日本人よりよほど多いぐらいです。

日本人として日本で生まれ育ったけれど、大人になってアメリカに移り住み、いろんな事情でアメリカ国籍をとる人は結構います。モンゴル出身の相撲取りが日本国籍を取得するのにも似ています。でも、居住国の国籍を取得すると、日本人じゃなくなったりモンゴル人じゃなくなるのか?ということですね。

かつては有名なアーティスト/デザイナーのイサム・ノグチ(野口勇)が「自分は何人なんだ?」と苦悩したというのは有名な話で、その葛藤は本にもなっています。彼は日本人の父とアメリカ人の母を持ち、アメリカで生まれ、子供時代を日本で過ごし、大人になってからアメリカに戻りました。アメリカ人にも関わらず第二次世界大戦中は収容所へ送られ、後年は日本とアメリカの双方で仕事や生活をした人です。

ただ、その頃と今では、人や情報の行き来が全く違いますからね。一般の人でも(政治的な問題を除けば)世界のどこの国にでも行く事ができます。そんな時代において、誰が何人かという問題は、本人が何人を主張するかで決まると思います。

ただ、実際問題、島国ピュアな日本人が、自然とそう思えるようになるにはもう少し時間がかかりそうですね。それも責められない事実だと思います。(N)

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